前歯のインプラントが難しいのは、技術的なところだけではないんです。

こんにちは！

前歯の1本だけのインプラントは非常に難しいとされています。

というのも

・色を隣と合わせるのが難しい

・日本人は歯ぐきも骨も非常に薄いので、ほぼ100％骨造成や歯肉移植が必要

・切開線の痕がうっすらと残ることがあるので、それが気になる人には配慮が必要

・こだわりが強いと満足する結果にならない可能性がある

とまぁこんな感じで大変なんで

断る歯医者も多いです。

特に見た目（特に歯ぐき）に対してのこだわりが強い人だと

インプラント界の重鎮の先生ですら躊躇うこともありますからね。

当院でも前歯のインプラントは普通にしていますが

「切開線の痕が少しでも残るのが嫌だ」とか

「歯ぐきのラインを完全に左右対称にしたい」とか

「隣の歯の色とグラデーションと完璧に合わせたい」とか

こういうケースはお断りすることもあります。

妥協点がない場合は

治療してもトラブルになる可能性が高いですからね。

大御所の先生でも断ることがあるくらいなので

前歯1本のインプラントについては

患者さんも100％を望むというよりは

80～90％の仕上がりになればOK、と思った方がいいと思います。

たまたま100％になれば御の字、ってくらいで。

そうそう

とある先生が言ってましたが

「歯ぐきなんか唇捲らんと見えんやんか。

　自分で歯ぐき捲りながら「私の歯ぐき、きれいでしょ？」と見せびらかして歩いている人なんかおらんやん。」

「知らん人の口元20cmまで近づいて歯の色見ることあるか？

　そんなん、うちの女房でも嫌がるわ笑」

まぁこれが全てでしょう。笑笑

 

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あきづき歯科クリニック　　　院長　秋築